- ペルシャ絨毯の偽物について
- ペルシャ絨毯の偽物の見分け方|機械織、中国製、
- ペルシャ絨毯は長きにわたって生活を共にしてゆくもの。
- ペルシャ絨毯の定義
- ウールかシルクかの選び方
ペルシャ絨毯の偽物について
ペルシャ絨毯 本物 見分け方
ペルシャ絨毯の「偽物」とよばれるものにはいくつかの種類があります。
欧米やイランを含む中東などで製作された機械織絨毯、イラン以外の国で製作された手織絨毯、
そして本物のペルシャ絨毯に有名工房の偽サインを付け加えたものです。
ペルシャ絨毯の偽物の見分け方|機械織、中国製、
これらのうち欧米や中東などで製作された機械織絨毯、
イラン以外の国で製作された手織絨毯については本来、人を欺く目的で製作されたものではありません。
しかし、意図してかせずしてかペルシャ絨毯として販売されることがあり、
とりわけネットオークションはこうした品々で溢れているのが現状です。それらに増して注意が必要なのがは、本物のペルシャ絨毯に有名工房の偽サインを付け加えたもの。
〇〇工房の作品として販売されるケースがほとんどですが、ベースが本物のペルシャ絨毯だけに
素人にはなかなか判別できません。
前二者とは異なり、これは明らかに人を欺く目的で作られたもので、ブランドに弱い日本人はとかく餌食になりがち。
偽のサインには何らの付加価値もないばかりか、
それが付け加えられることにより絨毯のオリジナル性は損なわれてしまいます。
当サイトでは他の絨毯業者が触れることのない(触れられない?)偽サイン、
機械織絨毯は産業革命以降、
英国のウィルトンやウェストミンスターをはじめとする町々で製作されるようになりました。
機械織にはウィルトン織やジャガード織、タフテッド織などの種類がありますが、ペルシャ絨毯と間違える可能性があるとすればウィルトン織でしょう。
ウィルトン織絨毯は形にまったく歪みがなく、線は定規で引いたようにまっすぐになっています。
それに対しペルシャ絨毯は手作業で製織するため、程度の差こそあれ必ず歪みが生じます。
加えて、フリンジとエッジとを見れば容易に見分けることができます。
ペルシャ絨毯は高価なだけに、いきなり店の扉を開けるのはためらわれるものです。
購入に際しては、様々なサイトや書籍を見比べながら情報を集めることから始めるのが普通でしょう。
ペルシャ絨毯は長きにわたって生活を共にしてゆくもの。
失敗なく暮らしのパートナーとなるべき一枚をお選びいただけるよう、
ペルシャ絨毯の正しい選び方について解説してゆくことにします。
ペルシャ絨毯の定義
ペルシャ絨毯 本物 見分け方
わが国ではペルシャ絨毯の定義をご存知でない方が多く、それゆえペルシャ絨毯でないものをそれと信じて購入される方が多くいらっしゃいます。
ペルシャ絨毯とは「イラン国内で製作された手織絨毯」をいいます。
したがって、トルコ、コーカサス、アフガニスタン、ウズベキスタン、ルーマニア、エジプト、パキスタン、インドや中国等々、イラン以外の国で製作された絨毯は、手織でデザインが似ていてもペルシャ絨毯ではありません。
また、イラン国内で製作されたものであっても、機械を用いて製作された絨毯はペルシャ絨毯とはいいません。
ネットオークション等に溢れる「機械織ペルシャ絨毯」など、現実には存在しないのです。
本物のペルシャ絨毯と呼べるのはペルシャ(イラン)で製造された絨毯のみです。その他の国で生産された絨毯は厳密にはペルシャ絨毯と呼ぶことができません。
ペルシャ絨毯が多くの人を魅了するのは「伝統」に裏打ちされた手工芸品だから。
栄華と悲哀とに満ちた悠久の歴史の中で、延々と育くまれた技術なり文様なりが付加価値になっているからです。
トルコ絨毯やコーカサス絨毯、アフガン絨毯をはじめとする中央アジアの絨毯などについても、わが国で人気があるかどうかは別にして、欧米には多くのコレクターがおり十分にその価値を認められているといってよいでしょう。
しかし、ペルシャ絨毯をそっくりそのままコピーして製作されたインド絨毯や中国絨毯は、いくら高値で販売されていたとしても単なる「実用品」に過ぎません。
なぜなら、そうした安易なコピー品には付加価値の素となる「伝統」という二文字が欠如しているからです。
それは、こうした品々がコレクターの収集対象となり得ておらず、一流オークションハウスで取扱われることがないことからも明らかでしょう。
登山の醍醐味は麓から一歩ずつ、いくつもの難所を克服する苦しみに耐えながらも頂上に立つことにこそあります。
ヘリコプターでいきなり山頂へ降り立ってみても、そんなものは登山ではないし、それに醍醐味を感じる人などいないのではないしょうか。.
なお、ペルシャ絨毯ではないものをそれと偽って販売している者は店舗を持たず、ネットオークション等に出没しているのが常。
ウールかシルクかの選び方
ペルシャ絨毯はウール絨毯とシルク絨毯とに分けられますが、シルク絨毯が高級品でウール絨毯は低級品などということはありません。
ペルシャ絨毯の値段を決める最大の要素は人件費。
それについては後の項で詳しく述べるとして、ウール絨毯であっても同じサイズのシルク絨毯より高価なものはたくさんあるのです。
ウールかシルクかの選び方は、使用する場所によって決めるのが正解。
それぞれの特性を知った上で使い分けるのが、大切なペルシャ絨毯を長持ちさせるコツでもあります。
オールマイティに使用するのであれば、何と言ってもウール絨毯。
場所を選ぶことなく使える上、またお手入れも楽です。
ウールは夏場に向かないと考える人がいますが、そんなことはありません。
詳しくは下記リンク先をご参照ください。
一方、日本で人気のシルク絨毯は摩擦に弱く、それゆえダイニングセットの下など椅子を頻繁に出し入れするような場所には不向きです。
「欧米では土足で使っている」などと説明する絨毯業者がいますが、それは耐久性に優れたウール絨毯にいえることであって、シルク絨毯についてはその限りではありません。
俗に「五大産地」とよばれる産地の絨毯は、わが国ではペルシャ絨毯の高級品としてのイメージが定着しているようです。
ところが、それらに似せてイラン国内の別の町で製作されたコピー品が存在していることをご存知な方はどれほどいらっしゃるでしょうか?
以下にその一覧を記しておきます。
クム産(シルク):ザンジャン産、マラゲ産
クム産(ウール):シャーレザ産
カシャーン産(シルク):ザンジャン産、マラゲ産
カシャーン産(ウール):アルデカン産、ヤズド産
ナイン産:タバス産、カシュマール産
イスファハン産:ナジャファバド産
タブリーズ産:ホイ産、カシュマール産
これらは実際に製作された町の名ではなく、有名産地の名を冠して販売されるケースが大半ですが、本物の有名産地の作品に比べると当然品質は劣ります。
コピー品とはいえイラン国内で製作された手織絨毯ですから、ペルシャ絨毯であることには違いありません。
予算的な制約からコピー品であることを承知で購入する人がいるのも事実ですから、それはそれで存在意義があるのでしょう。
またはペルシャ絨毯は、イラン(ペルシアはイランの旧称)で生産され続けている絨毯。イラン文化、芸術を代表する極めて優れた美術工芸品の一つで、その起源は紀元前の古代ペルシアにまで遡ることができる。床面の敷物だけでなく、壁飾りやテーブルクロスとしても用いられていた。
ペルシア絨毯は大きく三つに分類されている。6×4 フィート超の「カーリ (Qāli )」、6×4 フィート以下の「カーリシュ (Qālicheh )」、そして「ゲリーム (Gelim )として知られる遊牧民の絨毯である。ゲリームには粗織りの絨毯を意味する「ジル (Zilu)」と呼ばれる絨毯も含まれる
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