ペルシャ絨毯のお手入れ・メンテナンス方法
ペルシャ絨毯には、ウールとシルクの2種類があります。このページではウールのペルシャ絨毯の取り扱いについてご説明します。
※ウールのペルシャ絨毯とは、毛足部分がウールのペルシャ絨毯を指します。模様の一部にシルクの毛足が入っているもの、縦糸のみにシルクを使用したものもこれに含みます。
踏んで育てるウールのペルシャ絨毯
使うために織られるウールのペルシャ絨毯は、とても丈夫で長持ちです。またウールは汚れがつきにくく、熱にも強い特徴があります。踏めば踏むほど目は締まり、毛足に光沢が生まれるペルシャ絨毯は、たくさん使うことによってしなやかに育ってゆくのです。
ペルシャ絨毯のメンテナンス方法
手織り絨毯は、素材や組織の特性からみても、本来非常に耐久性のあるもので、大事に使用すれば、子から孫へと受け継がれて叱るべきものです。そして時とともに、ますますその風合いの良さが醸し出されてくるといわれいます。絨毯の敵はなんといっても湿気と汚れ。それにウールの絨毯はともかく、シルクの絨毯は絹という素材そのものがデリケートなので取り扱いにはより一層神経を配る必要があります。
高級車ほどメンテナンスや維持にコストがかかるように、ペルシャ絨毯もデリケートな製品ではありますので、しっかりとメンテナンスを行い、末永く大切に使ってあげると、掛けるコスト以上の価値観を見いだせるでしょう。
・シルクかウールか、素材によってお手入れの留意点は異なりますが、丁寧に扱っていただけることが、第一のポイントです。
・シルクは水に濡れると、絹の風合いが失われたり色落ちすることがあります。また、ウールも湿ったままの状態は耐久性をなくしますので、水や湿気からは遠ざけるようにしてください。
・シルクはこのほかアルカリや薬品に弱く、物理的な摩擦にも弱いので、ご注意ください。
・ウールは虫に弱いのが欠点です。とくに長期にわたる保管にはご注意ください。
ペルシャ絨毯のお手入れの方法と手順について
・日頃のお手入れとしては、2~3日に一度は、掃除機でゴミやホコリを取り除くようにして頂くのが理想です。掃除機は毛に逆らわず、まず縦糸にとって、次に横糸にそってかけてください。
・絨毯の上だけでなく、たまには絨毯の下や裏側も掃除機をかけ、清潔さを保つようにしてください。
・絨毯の下にはスベリ止めのパッドをしくことをお勧めします。直接フロアに置くと、すべって危険です。また絨毯の摩耗を軽減してくれます。
・季節の節目など、絨毯をしまう場合には、絨毯を丸い棒のようなものを芯に入れて巻いて保管してください。ウールの絨毯はとくに虫害に注意してください。
・絨毯のクリーニングや補修も絨毯を長持ちさせる大事な手段です。これには、手織絨毯専門の技術が必要となってきますので、購入したお店に相談するようにしてください。
ハンドメイドのオリエンタルカーペットは常にラグジュアリーな装飾品として人々の憧れです。正しいお手入れによって、機械で生産されたカーペットとは比べものにならないほど、数十年後もご自宅に訪れる人を惹きつけ続けるでしょう。本物のペルシャ絨毯は、古ければ古いほどその価値を増していきます。
メンテナンスにおける注意事項について
上記のように、ペルシャ絨毯ならではのお手入れ方法や手順がありますが、何か飲み物をこぼしてしまったり、シミをつけてしまったりと生活するうえでは避けられないトラブルについては、専門のクリーニング業者に依頼するなども検討する必要があります。また、下記のような自分判断での対処は、トラブルの元になりますので、くれぐれも注意するようにしましょう。
・直射日光の当たるところを避ける
・熱い湯、大量の水、アルカリ性洗剤を使って洗わないこと。
・重い家具の下に置かないこと
・火の気のあるところ、湿気の多いところに置かないこと。
※上記お手入れ方法は、産地や絨毯の質、状態によって異なる場合がございます。また、シルクウール混合商品などもございますので、あくまで一般的な目安ということをご理解くださいませ。
普段のお手入れ方法
普段のお手入れは掃除機で十分です。また年に一回ほど、硬く絞ったタオルで毛足を流れにそって拭いて頂くと、余分な皮脂や汚れが取れてさっぱりします。天日干しは特に必要ありませんが、日にあてて干しても大丈夫です。湿気が気になる場合は裏面を上にして干すと効果的です。
飛び出た糸と余分なウールについて
まれにカーペットから、糸が数本飛び出していることがございます。手織りのカーペットはその性質上100%完璧ではなく、それぞれのカーペットに個性があります。もし糸が飛び出ていても、それはカーペットの最後の仕上げで表面を切り揃える時に見落とされただけで、壊れている訳ではありません。もし飛び出ている糸を見つけた場合は、どうか決して引っ張らないようお願いいたします。代わりにハサミで簡単に安全に切り取ることができます。
ペルシア絨毯は、それは堅牢で丈夫、そして美術品としての価値を兼ね備え、そのお取り扱い方法によっては数年はもとより数代にわたりご愛用いただける道具的存在です。末永くご愛用して頂くためには、日頃のお手入れと定期的なメンテナンスが必要になります。
- お掃除は、絨毯の毛並みに沿って、掃除機やホウキなどで埃や塵を除いて下さい。掃除機を使用する場合は、絨毯の房(フリンジ)を掃除機に巻き込まないようにご注意下さい。房の撚りが解けて房が弱くなります。
- 裏面の溜まる砂のような埃が絨毯を傷つけないようにするために、絨毯の裏面も掃除して下さい。
- 晴天時には、外気を部屋に通して下さい。
ペルシャ絨毯の美しさを長く保つ秘訣
- 絨毯の上に家具などが掛かる場合は、絨毯が傷まないように家具の下にフェルト等でカバーすることをお勧めします。
- 滑りやすい所でのご使用には、滑り止めの併用をおすすめします。
- 水などをこぼした場合は、乾いた布などで表面と裏面の水分を拭きとり、しっかり乾かして下さい
- 水や液体に濡れると、風合いが低下したり色落ちしたりする事があります。
- 染まったシミ、汚れは取れないことがあります。
- ペット等の尿に染まった黄色や臭いは、完全に消せない場合があります。
- 湿気の多い所や水のかかる所に敷くことを避けて下さい。
- 高温多湿を嫌います。機密性の高い鉄筋コンクリ-ト住宅などは湿気が篭りやすいため、特にご注意下さい。
- 日のあたる所では色やけする事があります。
- 天然繊維ですので、虫食いの恐れがあります。
- 一般のシャンプー洗い、スチーム洗いなどはしないでください。使った洗剤が絨毯に残っていると経糸・緯糸のトラブルの原因になり、絨毯の色が変色する事があります。
- 日本は湿気が多い為、絨毯の地組(経糸・緯糸)の素材、特にシルクは湿気のせいで酸化して腐食が生じるおそれがあり、そうなってしまうと修理は不可能です。
たたみ皺と臭いについて
配送中に、僅かにたたみ皺がカーペットにつくことがございます。この皺はカーペットにとって完全に害は無く、通常3週間から4週間、ご使用している間に消えます。もしそんなに長く待てない場合は、スチームアイロンで簡単に無くすことができます。その際は、アイロンの設定をウール用にし、パイルの流れに沿って真っすぐアイロンを当ててください。
カーペットはオリエンタルの国々を通り大変長い旅を経て、私たちの元に来ます。こうした国から来た、ナチュラルにケアされた商品は通常、人工的な香料が使用されていません。仮に商品から臭いがしても、少なくとも2,3週間後には臭いはなくなります。しかし通常は、カーペットは配送時には臭いがありません。
私たちはペルシャ絨毯やオリエンタルラグを定期的に、日常的にではなく、掃除機をかけていただくことをお勧めしております。こうすることで埃や汚れがカーペットを鈍く薄汚く見えることを防ぐことができます。掃除機にもよりますがパイルを保護するために、吸引の設定は最強にしないでください。
弊社では、プロによる手織り絨毯のクリーニング、メンテナンスを行っています。 お気軽にご相談お問い合わせください。
日本でペルシャ絨毯を最も高く買取する保証します。 | それでペルシャ絨毯買取専門店日本第一の一番高く無料査定します。 |